1. はじめに
英語を学んでいると、「丁寧な依頼の表現」としてよく目にするのが “Would you mind ~?” という表現です。
一見シンプルに見えて、実は多くの日本人が間違いやすいポイントがたくさん。
- 動詞の形は?
- 返事はYes? No? どっちがOK?
- そもそもどんな場面で使うの?
今回はそんな “Would you mind ~?” の正しい使い方と、実際に使える例文、よくある間違いまで丁寧に解説します!
2. 基本の意味と使い方
Would you mind ~? は、
「~していただけますか?」 という意味の、とても丁寧な依頼表現です。
依頼のニュアンスを柔らかくしたいとき、ビジネスや初対面の相手との会話など、幅広く使えます。
✅ 文法ポイント
- “Would you mind” の後には 動名詞(~ing形) を使います。
📌 例文:
- Would you mind closing the window?
(窓を閉めていただけますか?) - Would you mind waiting a few minutes?
(少し待っていただけますか?)
3. よくある間違い
❌ “to” は使わない!
Would you mind to close the window? → ❌ 間違いです!
「mind」の後は 動名詞(~ing) にするのがルールです。
❗ Yes or No の返答に注意!
ここが一番ややこしいポイント。
Would you mind closing the window?(窓を閉めていただけますか?)
この質問に対して:
- Yes → 「閉めるのはイヤです」= NG
- No → 「いいですよ」= OK!
mind は「気にする・いやがる」という意味なので、
- Yes = 気にします → イヤです
- No = 気にしません → OKです
👉 つまり、Noが肯定的な返事になる というちょっとややこしい構造です。
4. 正しい返答の例
“Would you mind ~?” に対する返答は、多くの日本人が間違えやすいポイントのひとつです。
日本語で直訳すると「~していただけますか?」という丁寧な依頼になるため、
- “Yes” = はい(=OK)
- “No” = いいえ(=ダメ) というふうに答えがちです。
しかし、英語ではまったく逆になります!
この “mind” は「嫌がる」「気にする」という意味を持っているため:
- Yes → はい、気にします(=イヤです)
- No → いいえ、気にしません(=OKです)
👉 つまり、Noが肯定的な返事になるという、感覚的に混乱しやすい構造です。
これは日本語の感覚と真逆なので、英語に慣れていないうちは間違いやすく、筆者も実際に最初は混乱していました。ですが、この表現は日常会話でもよく使われるため、しっかり意識して覚えておくことをおすすめします。
以下に、OKな返し方とお断りの返し方を紹介します:
丁寧に返すときは、以下のようなフレーズがおすすめです:
✅ OKな返事
- No, not at all.(全然気にしませんよ)
- No, I don’t mind.(気にしません)
- Sure! / Of course!(もちろん)
✅ お断りするとき
- Actually, I’m a bit busy right now.(実は今ちょっと忙しくて…)
- I’d rather not, if that’s okay.(できれば遠慮したいのですが…)
👉 はっきり断るよりも、やんわり言うのがポイント
5. よく使われる場面とフレーズ例
☕ カフェやお店で
- Would you mind moving to another table?(別の席に移っていただけますか?)
🏠 シェアハウスで
- Would you mind taking out the trash today?(今日はゴミ出しお願いしてもいい?)
👩💼 ビジネスやフォーマルな場面で
- Would you mind sending me the file by tonight?(今夜までにファイルを送っていただけますか?)

6. まとめ|使い方に慣れれば便利な丁寧表現!
“Would you mind ~?” は、
- 動詞は ~ing で使うこと
- 返事は「No = OK」 という少し特殊なルールがあること
この2つさえ押さえておけば、丁寧で好印象な英語表現としてとても便利に使えます。
最初は戸惑うかもしれませんが、シチュエーションに応じて少しずつ使ってみましょう!
👉 他の丁寧表現や英語フレーズ記事も順次公開予定なので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
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